犬の涙やけの原因・対処法や涙やけに効果があるおススメ食材15選
犬を飼っていて、愛犬の涙やけに悩まれているあなたへ。
当記事では、涙やけについて原因や予防対策までまとめてみました。涙やけに悩んでいる方や、今後、犬を飼う予定の方で知識を付けたい方などは、ぜひご覧ください。
涙やけとは?
涙やけとは、流涙症とも言われており、犬の目頭に汚れのような赤茶っぽい色素が沈着している状態を指します。人間の涙は下に流れ落ちますが、犬には毛があるために涙が下に流れずに目元に溜まってしまいます。そのような状態が続くと、涙の成分が沈着して変色を起こしてしまいます。また、ひどい場合は涙の水分に菌が繁殖して異臭を発するようになってしまいます。
では、何で涙やけが起きてしまうのか原因を探っていきましょう。
涙やけの原因
涙やけの原因は多く存在します。例えば、食事に含まれる成分によっては、涙の成分に影響が出て、ドロドロした涙になってしまい、うまく涙が流れずに涙小管が詰まってしまい涙やけになってしまいます。また、高カロリーや高タンパク質な食べ物を摂取し過ぎると涙小管が詰まってしまい、涙やけを引き起こすと言われています。
食事以外の原因にも簡単にまとめました。
可愛い愛犬が涙やけにならないように、愛犬の食事など飼い主さんがケア出来る所は、注意してあげてください。
しかし、注意していても涙やけになってしまうこともあると思います。ここからは、その際の対処法について説明します。
涙やけになってしまったら
一度染まってしまった毛は、完全に元に戻ることはありません。しかし、毎日のケアを継続することによって、徐々に涙やけが目立たなくなる可能性があります。自宅で出来る簡単ケアを3つ紹介します。
1. ホウ酸水
ホウ酸水には、目の洗浄や消毒の効能があります。特に、赤茶色に変色している涙やけの部分は、雑菌が繁殖していることが原因のためにホウ酸水を塗布することで殺菌効果が期待できます。ただし、ホウ酸水を塗布する際は、涙やけ部分や目の周りにキズ等がないか確認しましょう。
では、ホウ酸水の作り方を紹介します。
【材料】
ホウ酸 : 3g
精製水 : 150ml
ボトル (保存用)
【作り方】
❶精製水150mlをレンジで60℃まで温めます。
❷温めた精製水にホウ酸3gを溶かします。
❸冷めたら完成です。
※ホウ酸の濃度は2%以下にしないといけないために、精製水150mlに対してホウ酸3gが適量です。作成したホウ酸水は、ボトル等に入れ冷蔵庫で保管し2週間以内に使用してください。
ホウ酸水が完成したら、コットン等に湿らせて、涙やけの部分や目の周りを優しく撫でるように拭いてあげてください。
2. 重曹水
料理などに使われる重曹にも犬の涙やけを消す効果が期待できます。
では、重曹水の作り方を紹介します。
重曹水もホウ酸水と同様に、完成したらコットン等に湿らせて、涙やけの部分や目の周りを優しく撫でるように拭いてあげてください。
3. 市販のローションやシート
自分で作るのが面倒と思う方は、市販の対策グッズが売られているためそちらを試してみてください。
是非、上記3つを試してみてください。それでも改善しない場合は、以下のようなことを試してみてください。
ドックフードの見直し
極力おやつを与えない
涙やけのそもそもの原因は、犬の涙の量です。涙の量は、食べ物によって影響されます。ミネラルや塩分を多く含んでいる食事は、避けるようにしましょう。また、ドックフードをしっかりと食べていれば、おやつを与える必要はありません。しかし、どうしても与えたい場合は、さつまいもなどの食材そのもののおやつのみにして、半生のものや混ざり物が多いおやつやドックフードは、なるべく避けましょう。
ここまで対処法について紹介してきました。現在、涙やけに使える特効薬等がありません。脱色効果のある薬剤は被毛へのダメージもあり、愛犬の目に入ったら危険な場合もあります。よって、今回紹介したものは、参考程度にお考えください。一番は、獣医師さんの指示で、涙やけの原因をなくすことを優先させましょう。
では、愛犬が涙やけにならないためには、どうすれば良いか?気になりますよね?よってここからは、涙やけの予防策を紹介します。
涙やけの予防策
予防策は、日頃の飼い主さんのケアと愛犬の食事対策の大きく2つに分けて説明します。
まずは飼い主さんのケアについてです。
飼い主さんのケア
1. 目やに・目の周りの水分をこまめに取る
こまめに、目やにを取りましょう。また、目の周りの湿った場所をティッシュやコットンなどで拭き取りましょう。涙やけは、湿っていることが原因ですので、決してウェットティッシュで拭くことは避けましょう。
2. ストレスの改善
涙やけは、運動不足やストレスでも起こりやすくなります。十分な運動を心掛けて犬にストレスがかからない環境作りを心掛けましょう。
3. 生活環境の改善
花粉やハウスダストなどのアレルギーを防ぐために、お部屋を常に綺麗な状態に保ちましょう。部屋のウイルス除菌については、こちらの記事で詳しく紹介していますので参考にしてください。
日頃から愛犬のケアが出来るのは、飼い主さんだけです。可愛い愛犬のために常に気にかけてあげましょう。では、ここからは食事改善についてです。
おススメの食材15選とドックフード・サプリメントを紹介します。
涙やけにおススメ食材15選
白身魚類
白身魚は、低脂肪で消化しやすく体にやさしいタンパク質です。血液をサラサラにする脂も含まれていて、食材未経験の犬にかなりおススメです。解毒力を助けるタウリンが豊富で、涙やけにはこの解毒力が役立ちます。
生たら
【与え方例】
塩分の加えられていない生たらを使用し、1cm程度に切って骨を除き、硬くならない程度に茹でてドックフードにトッピングしましょう。
生さけ
【与え方例】
塩分の加えられていない生さけを使用し、グリルやフライパンで味付けせずに焼き、1cm程度に切って骨を除き、ドックフードにトッピングしましょう。
青魚類
青魚の脂DHAやEPAは、犬にとっても血液サラサラにする効果があり、健康維持にもってこいです。カルシウムが豊富ですので、興奮しやすい犬の気持ちを安定させる効果もあります。青魚は痛みが早いので出来るだけ新鮮な魚を活用しましょう。
さば
【与え方例】
塩が添加されていない新鮮なさばを使用します。さっと茹でて1cm程度に切り、骨は外し解毒力たっぷりのしょうがのすりおろしと合わせてドックフードにトッピングしましょう。
貝類
あさり
あさり独自のうまみ成分は、解毒の臓器・肝臓を応援する強い味方で解毒力を高めます。特に春のあさりは、その成分がグーンと増えます。
あさり同様に肝臓応援成分がたっぷりです。しじみは、身以上に茹で汁に栄養分が流れ出るのでスープをしっかり飲ませましょう。
【与え方例】
あさり、しじみ同様で、殻ごと茹でて、茹で汁をドックフードにトッピングしましょう。もちろん、身にも栄養分は残っているので、殻から外してトッピングしましょう。
野菜類
ほうれん草
疲労回復や貧血予防など、日々の体調管理にもってこいの野菜です。血液をサラサラに保つために、シニア犬にとっても強い味方です。
【与え方例】
消化しやすくみじん切りにし、少量の油で炒めて、ドックフードにトッピングしましょう。生食はNGです。
しそ
しそは香りの成分の中に殺菌作用が含まれ、食中毒の予防や改善にも効果的です。
【与え方例】
生のままみじん切りにしてドックフードにトッピングしましょう。
にんじん
活性酵素を強力に抑えるβカロテンの量が野菜の中でトップです。血液を増やしたり、白内障の予防にも役立ちます。
【与え方例】
皮ごとすりおろすか、細かくみじん切りにして油で炒め、ドックフードにトッピングしましょう。また、ヨーグルトと混ぜてデザートとして与えてもOK。
キャベツ
淡色野菜の中では、ビタミン・ミネラルの含有量はトップです。特にキャベジンは胃腸や肝臓を応援する成分です。
【与え方例】
細かく切ってドックフードにトッピングしましょう。
白菜
ビタミンCが豊富で免疫力を応援してくれます。また、おしっこが濃い時や量が少ない時にカリウムが助けになります。
【与え方例】
細かく切ってドックフードにトッピングしましょう。
レタス
重量の95%が水分でお水をあまり飲まない犬には、ドックフードと一緒に食べされるとしっかりと水分補給ができます。
【与え方例】
細かく切ってドックフードにトッピングしましょう。
大根
体内に溜まった有害物資の排泄を促し、さらにガン予防にも役立ちます。
【与え方例】
すりおろしにしてドックフードにトッピングしましょう。大根おろしは、すりおろしした直後に与えるのが効果的です。
きゅうり
95%が水分でまさに食べる水です。あまり水を飲まない犬に最適です。おしっことして毒素を排泄させる解毒作用も高いです。
【与え方例】
生ですりおろししてドックフードにトッピングしましょう。与えすぎには注意です。
ピーマン
独特の香りのもとは、血液サラサラ成分で血管を強くてする作用があります。
【与え方例】
種を取り除き、みじん切りにして油で炒めてドックフードにトッピングしましょう。
海藻類
食物繊維がたっぷりで犬のお腹の掃除や血液サラサラ、免疫力アップに効果的です。
ドックフードやサプリメント
涙やけを改善できるドックフードやサプリメントもありますので、普段の食事から見直ししたいと思われている方は、試してみてはいかがでしょうか?
【特徴】
アボカドの恵みを活かした皮膚・被毛のためのドックフード。ビタミンとハーブで酸化防止をするナチュラルフード。
【特徴】
玄米を発酵し作られた麹菌が犬の体内で酵素として働き、涙やけやよだれ焼けのサポサプリメント。粉末タイプですので日頃のドックフードにふりかけとして与えることができます。
最後に、涙やけになりやすい犬種について紹介します。今後、犬を飼う予定の方の参考になれば幸いです。
涙やけが起こりやすい犬種
涙やけになりやすい犬種には、以下のような特徴があります。
短頭犬種
目が大きく飛び出している犬種
毛色の薄い犬種
長毛犬種 など
実際には、以下のような犬種です。
短頭犬種は鼻が短くて、涙小管が真っ直ぐ伸びていなかったり曲がったりしていることにより、涙があふれやすくなっているようです。涙やけしやすいといわれる目が大きい犬種は、目の表面の乾燥を防ぐために涙の量が多いことが涙やけの原因にもなっています。
本日の内容は、以上です。涙やけについて理解していただければ幸いです。最後に本日の内容を簡単にまとめてみました。
まとめ
犬は、毛があるために涙が下に流れずに目元に溜まってしまいやすい。涙の成分が沈着し毛が変色した状態のことを涙やけという。
涙やけの原因は、様々あり食事やストレス、アレルギーなどが考えられる。
涙やけになってしまったらホウ酸水や重曹で対処できるが、獣医師に相談することが一番良い。
予防策として、ドックフードやおやつの見直しやおススメの食材を与えること。
最後までご覧いただきありがとうございました。良かったら以下の記事もご覧下さい。