犬に水道水は大丈夫?犬に与えていい水や水を飲まない時の対処法5選
当記事は、愛犬に普段与える水についての記事です。以下のような悩みを解決します。
【悩み】
愛犬に水道水与えても大丈夫?
水道水以外にも与えていい水ってあるのかな?
愛犬がなかなか水を飲んでくれない
まず普段与える水としては、水道水がおススメです。
日本の水道水は軟水で、厳しく管理されているため安全性が高いといわれています。そのため、普段から与える水は、水道水で問題ないと思います。また、飲み水は毎日交換し常に新鮮な水を与えることが理想的です。
でも、常温の水道水以外にも、水の種類は多種多様ですよね。本日は、①与えていい水、与えてもいいがあまりオススメしない水、与えてはダメな水の3パターンについて、②水の与え方、③水を飲まない時の対処法について紹介します。
まずは与えてもいい水についてです。
与えていい水
氷入りの水道水
夏場に氷を浮かべると、水を飲んでくれるなら与えても大丈夫です。しかし、稀に氷を丸飲みして喉に詰まらせることがあるため、氷を小さく砕いて与えましょう。通常は、常温の水で十分です。
一度沸かした水道水
水道水のカルキの匂いが気になる場合は、煮沸した水道水を冷まして与えても大丈夫です。しかし、愛犬がそのまま水道水を問題なく飲むなら、煮沸は不要です。
軟水・超軟水
軟水とは、ミネラルの含有料理が1ℓあたり120mg未満の水で、その中でも含有量が少ない水を超軟水といいます。犬にはミネラルが少なめの水が良いとされています。
井戸水
基本的に与えても大丈夫です。地域によっては尿石症の原因となりうる成分が含まれていることもありますが、井戸水だけが原因で発症することは少ないので、それほど心配いりません。
【おまけ】
麦茶は、ノンカフェインのため与えてもOKです。
次は、与えてもいいがあまりおススメしない水についてです。
与えてもいいがあまりオススメしない水
硬水・超硬水
ミネラル含有量が1ℓあたり120mg以上の水を硬水、180mg以上の水を超硬水といいます。ほとんど問題ないといわれていますが、稀に硬度が高すぎるものがあり、それを常用するのはNGです。
水素水
与えても害はありませんが、犬の健康にいい効果を発揮するかは、今のところ分かっていません。また、水に含まれている水素は、ボウルなどに注ぐ際に抜けてしまうといわれています。
温泉水
ナトリウムなどのミネラル含有量が高い場合があるため、尿石症などの犬には与えないようにしましょう。飲料用のものを少しだけ与えるなら大丈夫ですが、毎日の飲み水には不向きです。
人用の経口補水液
経口補水液とは、糖質やミネラルが含まれる水のことです。緊急の時に薄めて与えるのはいいですが、常用はNGです。犬用のものを用量を守って与えましょう。
最後に与えてはダメな水についてです。
与えてはダメな水
海や川の水
水遊びの際に誤って飲んでしまった程度なら、健康上問題はありません。水分補給の意味で与えるのは、衛生面で安全とは言い切れないため、控えたほうがいいでしょう。
人用のフレーバー水
レモンなど香料がついた水のことです。人が好む香りを犬も好むとは限りません。また、なかには糖分が多く含まれているものもあるため、与えないほうがいいでしょう。
水たまりの水
水たまりの水は、寄生虫や細菌がいることもあり不衛生なので、与えないほうがいいでしょう。散歩中など愛犬が興味を示したら、飲まないように飼い主さんが誘導しましょう。
プールの水
塩素が入っていたり、他の犬も入る可能性のあるプールの水は、衛生面から与えるのはNGです。そもそも飲む前提で管理されていません。
炭酸水
健康被害が出ることはありませんが、炭酸水でお腹がいっぱいになり、必要な水分量を摂取するのが困難になることがあります。また、糖分が入っているものも多いため、与えないほうがいいでしょう。
3パターンの水についての紹介は以上です。いかがでしたか?日本の水道水は安全のため、普段与える水は水道水で問題ないでしょう。では。ここからは、水の与え方について詳しく紹介します。
水の与え方について
毎日のことであまり気に留にくい水の与え方ですが、今一度正しい方法を見直してみませんか?また、初めて犬を飼う予定の方も是非参考にしてください。
まずは、与える量についてです。
水の与える量
1日に必要な飲水量は、体重や体質、食べているドッグフードやおやつ、その時の体調によって変わるために、一概に言えません。目安ですが、下の表を参考に与えてみてください。
【犬の体重別 飲水量目安表】
※表の数字は、ドライフードを主食している場合、<>内はウエットフードを主食している場合の飲水量です。
次に飲水量の量り方についてです。
飲水量の量り方
次は、与える容器についてです。
水を与える容器
飲み口が大きいボウルタイプの方が、ボトル型の給水器よりたくさん飲んでくれる傾向があります。ボウルの形は、犬がぶつかっても水がこぼれにくい、安定感のある台形型がオススメです。
最後は、水を置く場所についてです。
水を置く場所
オススメは2ヶ所に、水を置いてあげることです。
1. フードボウルの隣
いつも餌を入れているフードボウルの隣に置けば、食事中や食後に水が飲みやすく、消化がスムーズになります。
2. 愛犬のお気に入りの場所
愛犬のお気に入りの場所の近くに置いておくと、喉の渇きを感じた時にすぐに飲んでくれるためオススメです。
水の与え方についての紹介は以上です。ここまで飲める水や与え方について理解できましたか?次は、愛犬に水をたっぷり飲ませる工夫について紹介します。
愛犬に水をたっぷり飲ませる工夫5選
なかなか水を飲んでくれないと、飼い主さんも不安になりますよね?そんな時に試してみてください。
工夫 1 ドライフードをウエットタイプにする
水分が多いウエットフードを与えれば、飲水量をカバーできます。飲み込む力が弱くなったシニア犬は、水を無理に飲ませると誤嚥性肺炎になることもあるため、オススメの方法です。
工夫 2 水を置く場所を増やす&変える
水を置く場所を増やすと、犬の目につきやすくなり飲水量が増えることがあります。人の行き来が多い場所や、犬用トイレの近くだと水を飲まないことがあるため、置く場所を変えてみるといいかもです。
工夫 3 ウォーターボウルの形を替えてみる
ボウルの大きさや深さが愛犬の好みに合っていないと、飲水量が減ってしまう原因になります。大きめのものに替えてみたり、深さを浅くしたりすると、水が飲みやすくなります。
工夫 4 流水器を使う
流水器を使うことで、流れる水に興味を示し、よく飲んでくれる場合もあります。しかし、水中の細菌などを除菌してくれるものではないので、使う場合は毎日洗って清潔に保ちましょう。
工夫 5 飲み水に美味しいニオイをつける
例えば、ささみのゆで汁や、ペースト状のおやつ、犬用のミルクなどを少し水に溶かして、水に犬が好むニオイをつけるだけで、よく飲んでくれることもあります。お気に入りのおやつなどで試してみましょう。
本日の内容は以上です。一言で水と言っても多種多様ですね。基本的には、毎日与える水は水道水がおススメです。夏の時期は特に熱中症にならないためにしっかりと対策してあげてください。良かったら以下の記事もおススメです。