犬のしっぽの振り方で分かる犬の気持ち8選
犬を飼っているあなたへ。
このような悩みはありませんか?
飼い犬がなついてくれない
言うことをきいてくれない
本記事は、犬のしっぽの振り方で分かる気持ちについて記載しています。
犬は、言葉を発することが出来ないため、態度や気持ちは、体でしか表現できません。そのために、飼い主さんは、愛犬のしぐさを見て気持ちを理解してあげなければ、上手くコミュニケーションがとれません。
例えば、「犬がしっぽを振っている=喜んでいる」と思い込んでいませんか?実は、これは間違いです。
犬がしっぽを振るのは、基本的に目の前にいる人間や犬、物などに興味を持って注視している時です。決して友好的な態度を示しているだけではありません。
では、犬はしっぽを振っている時、どのような気持ちなのか。しっぽの振り方で大まかな気持ちが分かりますので、本日は、犬のしっぽで分かる気持ちについて紹介します。
犬のしっぽから心を読み解く
犬のしっぽから心を読み解く場合は以下の組み合わせで判断します。
しっぽの高さ
しっぽの振り幅
しっぽを振る速さ
また、より詳細に読み取る場合は、以下の要素を総合的に判断します。
姿勢
その時の人や他の犬との位置関係
毛並み(逆立っているか?など)
目や口などのしっぽ以外のパーツの変化
しかし、目や口などの変化は一瞬ですので中々それらで気持ちを読み取るのは難しいですよね?その点、しっぽは、とても分かりやすいパーツです。いくつかのパターンを知っておけば、愛犬の気持ちをある程度読み解くことができます。
では、ここから8つのパターンを紹介します。
上向きにしっぽを振る時
上向きにしっぽを振っている時でも、2パターンあります。それは、①しっぽをゆっくり振る。②しっぽを小刻みに振るの2パターンです。同じ上向きにしっぽを振っていても、ゆっくり振るか小刻みに振るかで意味合いが違いますので、それぞれの犬の気持ちを紹介します。
しっぽをゆっくり振る
この時は、自信満々な時です。「自分は偉い」などと思っていますので、「可愛いね」などと頭を撫でようとすると反発されて、噛まれる可能性があります。しかし、この場合は、あくまでも警告みたいなイメージですので、酷い怪我を負わせることはありません。
しっぽを小刻みに振る
同じ上向きでも、しっぽを小刻みに振っているときは、警戒しています。初対面の犬がしっぽを振って近づいてくることがありますよね?これは、歓迎しているわけではなく、「自分の縄張りに侵入してきたのは誰だ?」という警戒の態度の表れです。そのため、「可愛いね」と頭などを撫でようとすると危険です。犬側も本気です。
このように、犬の気持ちは、しっぽを振るスピードによって違います。一般に警戒心としっぽを振るスピードは比例していると考えていいでしょう。よって、小刻みに素早くしっぽを振っている時は、かなり警戒している証拠です。しかし、個体差はありますので必ずしも同じ意味ではありませんので注意してください。
では、上向きではなく、下向きにしっぽを振った場合はどのような気持ちなのか?そちらを紹介します。
下向きにしっぽを振る時
下向きにしっぽを振る時は、基本的に嬉しい時です。嬉しい時は、しっぽを少し下向きに振り、腰を少し落として円を描くように振ります。下向きの場合は、しっぽのどこが動いているのかで気持ちが分かれます。
付け根から振っている
嬉しい時や飼い主さんや他の犬と仲良くしたいと思っている時です。
しっぽの先だけを小刻みに振っている
警戒している時です。しっぽが斜めに下を向いていても、このような時は注意が必要です。
ちなみに、イタリアの研究結果によると、嬉しい気持ちを表す時には、しっぽを右側へ大きく振ります。
私たち人間の脳は、右脳と左脳に分かれており、左脳が感情を司っているために、顔の右半分に本心が出やすいと言われています。これは、犬にも同じことが言えるかもしれません。またその逆で左側に振る場合は、不安や恐怖を感じている時です。
上向き、下向きとしっぽを振る速さで気持ちは全く違います。まとめるとこのような感じになります。
しっぽを後ろ脚の間に隠している時
恐怖や不安で怯えている証拠です。もっとよく観察してみると、このような時は体を低くして、背骨を丸めているはずです。こんな態度を見せたら、それ以上、恐怖感を与えないようにしましょう。もし犬に近づくなら、ポイントがあります。
立ったままではなく、しゃがむなどして低い姿勢になること。
目線の高さを犬と同じくらいにすることによって恐怖感を減らすことができますので試してみてください。
しっぽをダラリと下げている時
後ろ脚の間に巻き込むほどではないが、しっぽをダラリと下げて力なく小さくゆっくり振っている時は、気分があまり優れないことを表します。
うずくまったまま食事を摂らない場合や弱々しい声をあげている場合は、体のどこかに痛みや不快感がある可能性もありますので、出来るだけ早く病院へ連れて行ってあげましょう。
しっぽがピンと止まっている時
しっぽの動きが急に止まるのは、「なんだろう?」と好奇心のアンテナが立った時です。犬は、気になるものを注視するとき、しっぽを上げたまま止めます。
また、しっぽがゆっくり下がってきてピタッと止まった時も、何かに集中しています。しかし、この場合は、楽しい時ではなく、「嫌な予感がする」と様子を伺っている時です。犬は、敵や獲物を見つけたり危険を感じた時は、相手に分からないようにしっぽを下げて静かに動きを止めます。
しっぽの付け根が逆立っている時
急激なストレスや恐怖に襲われると毛が逆立ちます。これは、立毛筋という筋肉の働きによるものです。しっぽの付け根の毛まで逆立つ時は、恐怖モード全開です。
しっぽの振り方で分かる犬の気持ちのパターンは以上です。最後に本日の内容をまとめてみました。
まとめ
犬の気持ちを読み解く上でしっぽの振り方や速さである程度は理解できる。
しっぽを上向きに振る時は、警戒心がある。特に小刻みに振るとより警戒心強い。
しっぽを下向きに振る時は、嬉しい時。
しっぽを右側に振ると嬉しく、左側に振ると不安や恐怖がある。
しっぽを後脚で隠す時は、不安に感じている。
しっぽをダラリと下げている時は、気分が優れない。
しっぽをピンと立てている時は、何かに興味がある。
しっぽの付け根が逆立っている時は、ストレスや恐怖がある。
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