『犬の情報通信』

犬の情報通信

犬のしつけ、便利グッズ、育てる上での知識を紹介しています。【愛犬飼育スペシャリスト】取得に向けて勉強中

広告

【これだけは覚えてほしい】犬が体を触られると喜ぶ場所や嫌がる場所は?

犬にとって人の手が急に伸びてきて体を触られることは、慣れないうちはストレスに感じてしまいます。犬に"人の手はいいもの"であることを教えるために、出来るだけ子犬のうちに慣れさせることが重要です。

 

なぜなら成犬の場合は、「触られると嫌なことがある」と学習していることが多く、慣れるまでに時間がかかってしまうからです。よって成犬の場合は無理しないことが何よりも大切です。

 

体を触れるようになると、ブラッシングなどのお手入れがすごく楽になります。また犬も慣れるとリラックスしてもらい、飼い主さんにも犬にもメリットがたくさんあります。

 

そこで、本日は、犬を触ることのメリットや犬が触ると喜ぶ場所、嫌がる場所そして最後に犬が体を触られても嫌がらないための5ステップを紹介します。ぜひ、内容を覚えていただき愛犬との絆を更に深めて、楽しいドックライフをお過ごし下さい。

 

【目次】

 

  

犬を触ることのメリット

f:id:moca-daily:20200410110024j:image

犬を触ることには大きく3つのメリットが存在すると思います。

 

メリット1

怪我や病気のサインに気付くことができる

f:id:moca-daily:20200410111051j:image

ここで重要になってくることは、犬は喋れないため言葉でコミュニケーションが取れないということです。愛犬の異変やサインは、飼い主さんが体を触って感じる必要があります。そのため日頃から愛犬を触って異変がないかチェックしてあげてください。

 

メリット2

お手入れが楽になる

f:id:moca-daily:20200410110101j:image

冒頭にも述べた通り、犬が触られることに慣れているとブラッシングなどのお手入れが楽になります。最初の頃は、犬も触れることに慣れておらず嫌がるかもしれません。

 

ですがここで覚えていただきことは、嫌がったからといって愛犬に怒らないことです。愛犬は飼い主さんの感情や表情に敏感に反応します。触れることに嫌がり怒ってしまうと、犬もストレスを感じやすくなってしまいますので注意が必要です。

 

メリット3

飼い主さんと絆が深まりリラックスできる

f:id:moca-daily:20200410000642j:image

愛犬にとってやはり1番の幸せは、飼い主さんとともに過ごすことです。飼い主さんも愛犬のリラックスした表情に癒されるでしょう。飼い主さんが落ち着くと愛犬も落ち着きます。

 

以上が犬を触ることのメリットについてです。しかし、メリットがあるからといって犬の体のどこでも触れるようになるとは限りません。もちろん犬にとって触られると喜ぶ場所や嫌がる場所があります。この2種類の場所について紹介していきます。

 

犬が触ると喜ぶ場所

f:id:moca-daily:20200410000525j:image

 

 

1.首回りや耳の付け根

f:id:moca-daily:20200410000249j:image

やはり犬は飼い主とコミュニケーション取る時、常に上を向いているため、どうしても首が凝ってしまいます。そのため、首回りをほぐすイメージでマッサージしてあげると犬は喜びます。

 

また犬は聴覚が優れているため耳を日常的により使っています。首回り同様に凝りやすいためにマッサージしてあげると喜びます。

 

2.お腹回り

f:id:moca-daily:20200410000302j:image

お腹を見せることは、信頼している証です。

甘えてほしい時や構ってほしい時にお腹を見せますのでその際は思う存分にお腹を触ってあげてください。

 

3.後ろ足

f:id:moca-daily:20200410111613j:image

犬はジャンプする時や走っている時は、どうしても後ろ足に不可がかかってしまいます

また犬自身も届きにくい場所であるために日頃から飼い主が触ってマッサージをしてあげると喜んでくれます。

 

 

犬が触ると嫌がる場所

f:id:moca-daily:20200410000442j:image

 

 

1.お尻付近

f:id:moca-daily:20200410000336j:image

陰部、肛門などデリケートな部分も多く触れると嫌な犬が多いようです。また尻尾も触れると嫌な犬も多く、嫌がった際には無理をしないでそっとしてあげましょう。もちろん嫌がったからといって怒ることは厳禁です。

 

2.足先

f:id:moca-daily:20200410110142j:image

犬の全身を支えている4本の足。ここは、犬にとって大変敏感で大事な部位であるためにしつこく触ると嫌がる犬が多いです。

 

 

以上が犬が触られると喜ぶ場所と嫌がる場所についての紹介です。

 

最後に体を触られても嫌がらないようにするための5ステップについて紹介します。

 

まず覚えていただきことは、正面から目を見て触ると犬は警戒します。ですので最初は目を合わせずに背中をゆっくりと撫でて、慣れたら足先や耳などの敏感な場所へ移ります。愛犬の表情やしぐさなどをしっかりと観察した上で転位行動が出る直前でやめることがポイントです。

 

この転位行動とは、舌を出してハアハアとしていたり、鼻先を舐めたりしている行動です。この行動は、不安感や恐怖心、ストレスからくる行動と言われていますので、この行動に気付いた時点で触ることをやめてあげましょう。

f:id:moca-daily:20200410110159j:image

 

では、5つステップについて紹介しています。

 

体を触れても嫌がらないようにする5ステップ

 

STEP1

飼い主さんの太ももの上に愛犬を座らせる

f:id:moca-daily:20200410124821j:image

まずは、愛犬の背を向けた状態で飼い主さんの太ももに座らせて、落ち着いたらご褒美のおやつを与えてあげます。おやつを与えることで【ここにいるといいことがある】と認識してもらいましょう。

 

STEP2

耳の後ろから背中にかけてゆっくり撫でる

f:id:moca-daily:20200410125238j:image

太ももの上に座らせた状態で、❶耳の後ろ→❷肩→❸背中→❹お尻の順でゆっくりとマッサージをしてあげます。ここでのポイントは、ゆっくりと手を動かし、足先には触らないことです。

 

STEP3

顔の各部を優しく撫でる

f:id:moca-daily:20200410124835j:image

1.耳全体を撫でる

片方の耳を手で軽く挟んであげて、先端に向かってゆっくりと撫でます。特に耳の内側が敏感なので優しく触ってあげましょう。

 

2.耳をめくって撫でる

耳を後ろにめくって撫でてあげます。垂れ耳の犬種の場合は、耳を持ち上げて行いましょう。これに慣れておくと、動物病院での診察が楽になります。また、愛犬が不安そうな場合は反対の手でおやつを与えながら行うといいでしょう。

 

3.反対側の耳を撫でる

反対側の耳を優しく掴み、先端に向かってゆっくりと撫でてあげましょう。

 

4.目元から口元にかけて撫でる

目の下から口元にかけて親指でゆっくり撫でます。口元は特に敏感な場所で嫌がることもあります。  おやつを与えながらあげるといいでしょう。

 

5.まぶたを軽く引っ張る

まぶたの上下を両手の親指で軽く引っ張る。これに慣れていると動物病院で目を診てもらう時にストレスを感じずに済みます。

 

6.唇をめくる

親指で唇をめくり、歯と歯茎をチェックします。もし歯を当ててきたら、騒がずにそっと指を離して次のステップに移ります。また、余裕があれば歯も触ってあげましょう。歯を触られることに慣れていると歯を磨いたりするデンタルケアの時に楽になります。

 

7.顔全体をよく撫でる

顔全体を優しくマッサージしたら終了です。少しでも嫌がれば何日かに分けて慣れさせることが重要です。

 

STEP4

足、お尻、しっぽを触る

f:id:moca-daily:20200410125220j:image

 

※ここで愛犬の体を床に下ろします。

 

1.前足のつけ根を触る

後ろから抱きかかえるように手を当てて、前足のつけ根を撫でます。

 

2.足先を触る

足先をそっと持ち上げて、足先全体を優しく触ります。特に敏感な場所なので転位行動には注意が必要です。

 

3.指の1本1本を触る

足先を指で挟み、指の1本1本を触ります。抱っこしても安心していられるようなら抱いた状態で触ってあげましょう。出来るようなら愛犬を仰向けにした状態にも挑戦してみましょう。

 

4.肉球を優しく撫でる

足を持ち上げて、肉球を優しくマッサージしてあげます。

 

5.手をお尻の方向に動かす

肩からお尻にかけて両手を動かして、愛犬の体を包み込むようにマッサージしてあげます。

 

6.しっぽを軽く握る

しっぽをそっと握り、根もとから先端にかけて手を動かします。

 

※前足が一通り出来たら、後ろ足も同様に触ってあげましょう。

 

STEP5

深呼吸してリラックスする

f:id:moca-daily:20200410124922j:image

再び飼い主さんの太ももの上に乗せて、全身を包み込むように抱きます。飼い主さん、愛犬ともにリラックスしたら終了します。

 

また全身を触れることに慣れたら、体をひっくり返してお腹のマッサージにも挑戦しましょう。生殖器周辺も触られることに慣れていると診察が楽になります。

 

 

本日の内容は、以上となります。

 

何か参考になれば幸いです。また、疑問点等がありましたらコメントよろしくお願いいたします。

 

最後までご覧いただき

ありがとうございました。